「第二新卒で転職したいけど、おすすめの本は?」という疑問をお持ちの方に向けてお話ししていきます。
はじめに
私自身が第二新卒にあたる世代で、転職活動にあたり様々な本を読みました。
やはり、「失敗したくない」という思いが強かったように感じます。
転職は勇気のいる決断でした。
転職したいとは思いつつも、なかなか踏み出せずにいました。
そんな中、転職に関する本を読むのは、知識や情報を得るのみならず、心の支えになったのが大きかったです。
もちろん、インターネット上でも豊富な情報が手に入りますが、逆に情報が多すぎて、「何を見て良いか分かりづらいな」「情報が多すぎて疲れてしまうな」と感じたので、私は本から情報を得ることにしました。
第二新卒で転職を考えているあなたのお役に立てれば、少しでも勇気を与えることができれば幸いです。
大きく3つの柱に分けてお話ししていきます。
- 転職の考え方
- 転職活動の進め方
- 業界研究
転職の考え方
あなたは、転職をするか考えているところですか?
それとも、もう転職することを決めていますか?
いずれにせよ、
「なぜ転職したいのか?」「何のために転職するのか?」
という転職活動の軸を持って、有意義な転職にしたいですね。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
私がここで書くまでもない、超有名な本です。
この本を読むと、良くも悪くも価値観が変わります。
転職活動の軸を決めるのには非常に役立ちます。
転職に必要なのは「情報」でも「スキル」でもなく、確かな「判断軸」である。
なるほど、と思いました。
なぜ転職が不安かというと、どういう基準で次の職場を選んでいけば良いかという判断基準がブレてしまいがちだからではないでしょうか。
揺るがない軸というものを持つことが大事なのだと思います。
今の職場ではできないことがある、次の職場ではこれを成し遂げたい、というものがあれば良いですね。
企業から求められる人材であることは、転職活動を成功させる要素の一つです。
今、自分にはどのくらいの価値があるのか?
自分の市場価値の測り方を、本書で知ることができました。
また、「どんな業界や企業を選んだらいいの?」「今の会社を退職することに罪悪感があるんだけど…」といった不安や悩みにも、ばっちり回答してくれました。
そして、この本はストーリー仕立てになっていて、非常に読みやすいです。
本当に面白く、私は一気に読んでしまいました。
今この瞬間が楽だったら良いではなく、将来自分はどんな人間になっていたいのか。
20代のみならず、30代、40代にも役に立つ、むしろ歳を重ねてから読むとまた新たな発見がある、永久保存版です。
間違いなく、永久保存版と言える一冊です。
二〇代で再就職したいキミへ 新卒3年3割退職時代の処方箋
株式会社学情が運営している20代専門転職サイト「Re就活」による書籍です。
脳科学者の茂木健一郎さんをはじめとする著名人の方々のインタビューが掲載されています。
彼らの経験から出る言葉は説得力があり、心の支えとなるようなものが多くありました。
この本を通して、
「自分は多くの失敗をしてきたダメ人間だけれど、もう一回頑張ってみようかな」
と思えたような気がします。
映画監督の諏訪敦彦さんは、本書の中でこのように述べています。
高校で授業をすると、生徒たちは「将来やりたいことなんて、ないんですよね」と言う。そんなの当たり前です。一〇代でやりたいようなことが見つかる人なんてほとんどいない。
私はもう20代後半になりましたが、高校生のときはおろか、大学生になっても、自分が将来何をしたいのか、悩みに悩んでいました。
周りのみんなは着々と就活を進める中、私は就活になかなか取り組めずにいました。
大学が「就職予備校」のように感じて、居心地が悪い思いもしました。
もちろん、就活にきちんと取り組み、納得の行く会社に就職できることは立派なことで、できるに越したことはありません。
しかし、「大学は役に立たないことをやる自由がある場所」だと、諏訪敦彦さんはおっしゃっています。
自分の興味のある学問や活動を思いっきりやること、一度目の就職で合わなかったらと転職すること、この二つは決して悪いことではないと思えました。
20代の転職成功者は何から始めたのか?
私はこの本は何冊か読んだ後だったので、さっと流しながら読んだのですが、20代の初めての転職で陥りやすいミスやその防止策、心構えについて書かれていて、為になりました。
こちらも、20代に特化して書かれているのが良いですね。
私の心に残った文章を抜粋します。
スーパーのバックヤードで魚を切ってパック詰めをしているAさんとBさんという、わかりやすい対比で考えてみましょう。
Aさんは「こんな仕事嫌だ、早く辞めたい」とやりがいを感じずに働いています。自宅から近く、待遇面も良かったのでこの仕事に就いたのだそうですが、同じような作業を繰り返す毎日に辟易としているようです。
Bさんは、Aさんとまったく同じ仕事に就いています。待遇面にも違いはありません。しかし、Bさんはイキイキとやりがいを感じて働いています。なぜでしょう?(中略)
Bさんには「実家の小さなスーパーを継いで大きくする」という夢(目的)があったわけですね。魚を切って働くことは手段であり、目的ではないのです。魚を切ることのみならず、スーパーでの日々の仕事を頑張れば頑張るほど、少しずつ自分の夢(目的)に近づいていく。これならやりがいを感じそうです。
非常にわかりやすい具体例で説明されています。
同じ仕事をするのでも、何のためにやるのかが大事です。
それが自分の夢に近づいていくための手段であれば、頑張れるのだと思います。
こちらはAmazonのKindle Unlimited(月額980円)に登録していれば無料で読めるので、登録者はぜひどうぞ。(2020年2月13日現在)
30日間の無料体験もできるようです。
>> 『20代の転職成功者は何から始めたのか?』のKindle版はこちら
転職活動の進め方
考え方が定まったら、実際の転職活動の方法を見ていきましょう。
マイナビ転職2022オフィシャルBOOK 採用獲得のメソッド はじめての転職ガイド 必ず成功する転職
マイナビ転職2022オフィシャルBOOK 採用獲得のメソッド はじめての転職ガイド 必ず成功する転職 (マイナビ転職オフィシャルBOOK)
大手人材広告会社のマイナビが出している本なので、安心ですね。
驚くようなことは書いてありませんが、転職活動の常識を押さえるには最適です。
- 転職活動前の注意点
- 自己分析の方法
- 履歴書・職務経歴書の書き方
- 面接のポイント・回答例
- 円満退職のための手続き
- 内定から入社までの流れ
必要なことはこの一冊で揃います。
まずはこの本に目を通し、必要に応じて他の書籍で情報を補完していくのが良いと思います。
退職・転職成功マニュアル
社会保険労務士の島田弘樹さんによる本で、お金周りのことに特化しています。
上述のマイナビの本でも、退職に際しての保険の手続きについて触れてはいますが、情報不足であることは否めません。
この本を読むと、お金関係の手続きのことがわかります。
自分で勉強したことがないと、なかなか知らないことが多いです。
保険、年金、税金の手続きなど、「自分は失業給付が受け取れるのか?」など、損をしないために、必要な知識を身につけることは大切ですね。
もらえるものはもらっておきましょう。
業界研究
「会社四季報」業界地図 2020年版
こちらも説明不要の有名な書籍です。
どんな業界があって、どんな会社があるのかが分かりやすくまとめられています。
当然ですが、ある程度大手で有名な会社しか載っていないので、中小企業を知るのには使えません。
勢いのある業界を調べるのにはぴったりです。
また、興味がなかった業界も、これを期に視野に入れてみるのも良いかもしれません。
日経も同様の業界地図を出しているので、日経が好きな方はこちらでも良いでしょう。
マイナビ2021 オフィシャル就活BOOK 内定獲得のメソッド 業界&職種研究ガイド
マイナビ2021 オフィシャル就活BOOK 内定獲得のメソッド 業界&職種研究ガイド (マイナビオフィシャル就活BOOK)
新卒向けの書籍かと思いますが、転職活動にも十分に役立ちます。
特に、第二新卒の転職活動ともなると、現職とは全く別の業界で働くことになることもあるかもしれません。
私自身も、全く異なる業界に移りました。
この本では、それぞれの業界や仕事の内容を詳しく説明しています。
上述の『業界地図』で気になる業界が見つかったら、この本で調べてみるのが良いと思います。
産業と会社研究シリーズ 2020年度版
商社〈2020年度版〉 (産業と会社研究シリーズ)
業界と会社研究 2021年度版 商社(2021年版が出ていました)
AI・クラウド・IoT〈2020年度版〉 (産業と会社研究シリーズ)
特定の業界について、さらに詳しく知りたかったら、この『産業と会社研究シリーズ』がおすすめです。
気になる業界がちょうどあれば、こちらの本を読めば、最近の動向がつかめ、最低限の知識が身につきます。
知識の強化は面接での準備にも役立ちますね。
私の場合は、IT業界に興味があったので、こちらを読みました。
AI・クラウド・IoT〈2020年度版〉 (産業と会社研究シリーズ)
おわりに
以上です。
この記事が、あなたの不安を少しでも解消するお役に立てていれば嬉しいです。
あなたの転職の成功を願っています。
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