【鬼滅の刃】「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」は英語で?

アニメで英語

アニメ『鬼滅の刃』の名言・セリフを、英語吹き替え版ではどのように言うのか見ていきます。

はじめに

この記事では、アニメ『鬼滅の刃』の英語吹き替え版のセリフを扱います。

単語・文法・表現などを確認し、楽しく英語学習をしていきます。
教えるというよりは、一緒に勉強するスタンスです。
ですので、もし誤りがありましたら、教えていただけると幸いです。

また、日本語と英語の違いを楽しんでいきます。

「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」は英語で?

今回は、『鬼滅の刃』第1話「残酷」より、冨岡義勇の名言を扱います。

まずは、日本語のセリフを見てみましょう。

生殺与奪の権を他人に握らせるな!

かっこいい、印象的なセリフですよね。
冨岡義勇の想いが伝わる名言です。

次に、英語吹き替え版のセリフを見ていきましょう。

生殺与奪の権を他人に握らせるな!
Don’t grovel like that and give your enemies the chance to kill you!

それでは、英語の表現を見ていきましょう。

「生殺与奪」の意味

「生殺与奪」は難しい言葉ですね。

生殺与奪
生かすことと殺すこと、および与えることと奪うこと。どうしようと思いのままであること。
引用 : 広辞苑 第6版

「生殺与奪の権」という表現で、よく使われるそうです。

grove 「ひれ伏す」

英語吹き替えは、日本語とはかなり異なった印象です。

grovel : [自] 1 ひれ伏す、屈服する 2 腹ばいになる、はう
引用 : ジーニアス英和辞典 第4版

grovel は難しい単語ですね。

o の部分の発音は ɑː / ʌ / ɔ の3通りの表記がありました。
「アー」「ア」「オ」といったところですね。「オウ」ではありません。

Don’t grovel like that で、「そのようにひれ伏すな」ということですが、
日本語には「ひれ伏す」の要素はありませんね。

このシーンでは、竈門炭治郎は冨岡義勇に土下座して、禰󠄀豆子を見逃すように懇願しています。
そんな様子を表す英語ですね。

「生殺与奪の権」はどう英訳されている?

give your enemies the chance to kill you

give はSVOO、第4文型で使われていますね。
your enemies に the chance to kill you を与えるな、ということですね。

enemy は「敵」です。
the chance to kill you は「あなた(=竈門炭治郎)を殺す機会」ですね。
つまり、「敵に自分を殺す機会を与えるな」ということです。
あるいは、you を「あなたたち」と考え、「竈門炭治郎および禰󠄀豆子を殺す機会」と捉えても良さそうです。

「生殺与奪」という言葉自体が難しく、「生殺与奪の権」を英訳するのは大変そうですね。
「生殺与奪」という言葉には、「生かす」と「殺す」の両方の要素があります。
これを英語で表現すると、長くなってしまうのだと思います。

このシーンでは、炭治郎は冨岡義勇に立ち向かうことなく、懇願するのみです。
炭治郎は冨岡義勇に「殺す権利」を与えてしまっているので、kill をピックアップしたのだと思います。

おわりに

漫画『鬼滅の刃』の英語版でのセリフは?

このブログでは、アニメの英語吹き替え版のセリフを中心に扱っています。
しかし、たとえばGoogleで「生殺与奪の権を他人に握らせるな 英語」で検索すると、
漫画のセリフを扱っているウェブサイトが多く出てきます。

漫画の英語版ではこのように訳されています。

Never leave yourself so defenseless in front of an enemy!

「敵の前で、そんな無防備になるな」といった感じでしょうか。
こちらもまた、日本語とは違った印象を受けますね。
気になる方はぜひ、他のウェブサイトも見てみてください。

お読みいただき、ありがとうございました。

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