「笑えばいいと思うよ」は英語で?【エヴァンゲリオン】

エヴァンゲリオン新劇場版の英語吹き替えのセリフを見ていきます。

「こういう時どんな顔すればいいのか分からないの」「笑えばいいと思うよ」は英語で?

映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』より、綾波レイと碇シンジの名セリフを扱います。

シンジ:
“自分には他に何もない”って…
そんなこと言うなよ

別れ際に さよならなんて
悲しいこと言うなよ

レイ:
何… 泣いてるの?

ごめんなさい
こういう時どんな顔すればいいのか
分からないの

シンジ:
笑えばいいと思うよ

ヤシマ作戦を成功させ、シンジがレイの無事を確認した後のやりとりです。

『序』のラストを飾る名シーンですね。
TVシリーズでは第6話のラストになります。

英語吹き替え版のセリフはこちら。

Shinji:
I never want to hear you say things like, like: “This is all I have.”

And I never want to hear you say “farewell”, like we’re never going to see each other again.

Rei:
Shinji… Why are you crying?
I’m sorry.
But I don’t know how I should act at a time like this.

Shinji:
You could smile… that would be good.

それでは、英語の表現を一つ一つ見ていきます。

英語吹き替え版のセリフで学習しよう

ここからは、英語吹き替え版のセリフを用いて、単語・文法・表現などを見ていきます。
また、英語と日本語の違いを楽しんでいきます。

“自分には他に何もない”って… そんなこと言うなよ

I never want to hear you say things like, like: “This is all I have.”

I don’t want … ではなく、I never want となっています。
強い否定ですね。

何をしたくないかというと、to hear … と続きます。
want の後ろは to 動詞の原形。不定詞の名詞的用法ですね。
「〜すること」の意味です。

to hear … ですから、「〜を聞くこと」をしたくない、つまり、聞きたくない、ということです。

さて、hear の後ろが you say things like … となっています。
hear は知覚動詞、第5文型(SVOC)の形をとっていますね。
OとCは主語・述語の関係ですから、
you(あなた)が、say things like …(〜のようなことを言う)のを hear(聞く)、という形になっています。

like は「〜のような」の意味で、
「 “This is all I have” (自分には他に何もない)のようなこと」ということですね。

“This is all I have” は、ヤシマ作戦前のレイのセリフ、「私には他に何もないもの」を受けてのものです。
all I have は「私が持っている全部」、all の後ろに関係代名詞の that が省略されているイメージです。
詳しくは下記の記事をどうぞ。

「絆だから」「私には他に何もないもの」は英語で?【エヴァンゲリオン】
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別れ際に さよならなんて 悲しいこと言うなよ

And I never want to hear you say “farewell”, like we’re never going to see each other again.

never want to hear you say は、先ほどと同じ形ですね。

“farewell” も、レイが「さようなら」と言ったことを受けています。

we’re never going to see each other again を見ていきましょう。

ここでも否定は never を使っています。

be going to ですから、未来のことですね。

each other で「互いに」、again で「再び」ですから、
「再び会うことはないだろう」のような感じですね。

何… 泣いてるの?

Shinji… Why are you crying?

これはそのままですね。

ごめんなさい こういう時どんな顔すればいいのか 分からないの

I’m sorry.
But I don’t know how I should act at a time like this.

I don’t know と言って、何が分からないか、その目的語が後ろに来ます。

how I should act at a time like this は、間接疑問の形になっていますね。
疑問詞の後ろは、普通の文の語順です。

how I should act で、「どう act すべきか」。
「どう振る舞うべきか」くらいで良いでしょう。

at a time like this は、「このような時に」くらいでしょうか。
前置詞の at が使われています。

笑えばいいと思うよ

You could smile… that would be good.

could, would と過去形が使われていますね。
過去形を使うことで、丁寧、控えめな印象になりますね。

「笑うことができますよ」「笑ったらどうですか」といったところでしょうか。
優しく提案しているイメージです。

would be good も、(もしそうしてくれるなら)good だよ、というな感じですね。
やはり控えめで丁寧な感じです。

おわりに

シンジが泣きながら話していて、なおかつ、それなりにスピードがあるので、
リスニングの練習にもなりそうな会話です。

映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の英語吹き替え版は、Amazon Prime Video(プライムビデオ)で視聴できます。
興味のある方は、ぜひご覧ください。

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