「俺は高校生探偵、工藤新一」英語吹き替えのセリフ【名探偵コナン】

アニメで英語

劇場版『名探偵コナン』のオープニングのセリフの英語吹き替えを見ていきます。

名探偵コナンの英語吹き替えは古いものと新しいものの大きく2種類ありますが、この記事では新しいものを扱います。

「オレは高校生探偵、工藤新一。」は英語で?

劇場版『名探偵コナン』のオープニングでは、あらすじのモノローグがあるのが恒例ですね。
特に序盤は毎度同じセリフなので、覚えている人も多いのではないでしょうか。

こんなセリフです。

オレは高校生探偵、工藤新一。幼なじみで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行って、黒ずくめの男の怪しげな取り引き現場を目撃した。
取り引きを見るのに夢中になっていたオレは、背後から近付いて来る、もう一人の仲間に気付かなかった。オレはその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら体が縮んでしまっていた!!

工藤新一が生きていると奴らにバレたら、また命を狙われ、まわりの人間にも危害が及ぶ。
阿笠博士の助言で正体を隠すことにしたオレは、蘭に名前を聞かれて、とっさに江戸川コナンと名のり、奴らの情報をつかむために、父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ。

引用:名探偵コナン あらすじ・キャラクター紹介

今回は、こちらを英語吹き替えでどのように言うかを見ていきます。

早速ですが、英語吹き替えはこちら。

I’m Shinichi Kudo, a high school detective.
I went to an amusement park with my childhood friend, Ran.
And while we were there, we witnessed some men in black making a dangerous deal.
Because I was so absorbed in watching them, I didn’t notice the man who came at me from behind.
He forced me to drink a poison that knocked me out, and when I woke up…
…I discovered that my body had shrunk!

If those guys ever found out that Shinichi Kudo was still alive, they’d come back, which would put everyone I know in terrible danger.
So on Dr. Agasa’s advice, I kept my real identity a secret.
When Ran asked me who I was, I quickly made up the name, “Conan Edogawa.”
I knew if I wanted info on the men in black, the smart thing would be to stay at her house with her and her dad, who ran a detective agency.

いかがでしょうか。結構な文章量ですね。
オリジナルの日本語を覚えている人にとっては、英語の意味もスラスラ入ってきやすいと思います。
好きこそ物の上手なれ、英語吹き替えのセリフも覚えてしまうとカッコいいですね。

それでは、ここからはそれぞれの文の英語の意味や、単語、表現、文法などを見ていきます。

英語の意味・表現・文法

オレは高校生探偵、工藤新一。

I’m Shinichi Kudo, a high school detective.
(オレは高校生探偵、工藤新一。)

ここはそのままですね。
「名探偵コナン」の英題は “Detective Conan” です。detective は探偵ですね。

幼なじみで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行って、黒ずくめの男の怪しげな取り引き現場を目撃した。

I went to an amusement park with my childhood friend, Ran.
And while we were there, we witnessed some men in black making a dangerous deal.
(幼なじみで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行って、黒ずくめの男の怪しげな取り引き現場を目撃した。)

amusement park : 遊園地

amusement park は「遊園地」ですね。日本語でも「アミューズメント」という言葉は使いますね。
amuse は動詞で「〜を楽しませる」ですから、名詞の amusement は「楽しませること」ですね。
人を楽しませるものがある park といえば、遊園地です。

childhood : 子供時代

childhood は「子供時代」「児童期」です。
日本語の「幼なじみ」は、素敵な言葉ですよね。
単語の終わりに hood がつくものはいくつかありますが、代表選手は neighborhood(近所)ですね。

while は「〜している間に」という接続詞ですから、
while we were there で「私たちがそこにいた間に」ということです。

witness : 〜を目撃する

witness は「〜を目撃する」という動詞です。
ただの「見る」ではなく、「事件や事故が起きるのを見る」といったニュアンスですね。

deal : 取引、契約

deal はここでは「取引」ですが、いわゆる多義語と呼ばれる言葉です。
辞書を引くと複数の訳が載っていますので、受験生はぜひ見ておきたいですね。

some men in black は「黒い服の男たち」ですね。
前置詞の in で、その色を身につけているということですね。
黒の中、黒に包まれているイメージです。

さて、witness の後ろはどうなっているでしょうか。
some men in black が making a dangerous deal しているのを目撃した、ということですね。
知覚動詞です。see や watch はおなじみですが、witness も同じノリですね。

取り引きを見るのに夢中になっていたオレは、背後から近付いて来る、もう一人の仲間に気付かなかった。

Because I was so absorbed in watching them, I didn’t notice the man who came at me from behind.
(取り引きを見るのに夢中になっていたオレは、背後から近付いて来る、もう一人の仲間に気付かなかった。)

absorb : 〜を夢中にさせる

absorb は「吸収する」「吸い込む」という動詞ですが、
was absorbed と受け身で使われています。
まさに、吸い込まれるように「夢中になっていた」ということですね。
be absorbed と受け身の形でよく使われます。
後ろの前置詞は in ですね。be interested in 〜 と近いイメージでしょうか。

the man who came at me from behind に気づかなかった、と言っています。
どんな男かというと、who came at me from behind ですから、
後ろから、私に向かってやってきた男ですね。

オレはその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら体が縮んでしまっていた!!

He forced me to drink a poison that knocked me out, and when I woke up…
…I discovered that my body had shrunk!
(オレはその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら体が縮んでしまっていた!!)

force : <人> に〜することを強制する

force は大切な単語ですね。
「強制する」という訳がありますが、「force 人 to 動詞の原形」 の形で使います。
私に、毒を飲むことを強制した、ということですね。

knock out : 〜をノックアウトする、〜を失神させる、〜を眠らせる

どんな毒かというと、a poison that knocked me out ですから、
私を眠らせた、ということですね。関係代名詞の that です。
カタカナの「ノックアウト」というやつですね。

discover : 〜を発見する、〜ということを知る

discover は「発見する」ですが、体が縮んでいたと発見した、という表現はやや不自然ですね。
そういう事実を発見した、つまり、「知った」、「気づいた」くらいが良いでしょう。

どんなことに気づいたかというと、that my body had shrunk ですから、
私の体が縮んでいたことに気づいたわけですね。

had shrunk と過去完了の形になっています。
discovered より前の話ですから、時制のズレが起きていますね。

工藤新一が生きていると奴らにバレたら、また命を狙われ、まわりの人間にも危害が及ぶ。

If those guys ever found out that Shinichi Kudo was still alive, they’d come back, which would put everyone I know in terrible danger.
(工藤新一が生きていると奴らにバレたら、また命を狙われ、まわりの人間にも危害が及ぶ。)

guy : 男、男性、やつ

よく使われるのに学校で習わない単語の代表選手ですね。
guy はくだけた単語です。日本語も「奴ら」となっていますから、ちょうどいいですね。

ここの ever が面白いですね。

If you are ever in Osaka, come and see me.
大阪へもしおいでのときはぜひお立ち寄りください。
引用:ジーニアス英和辞典第4版

辞書を引くと「いずれ、いつか、とにかく」などとありますが、
ever の基本的な意味は “at any time” ですから、いつのことでも、というニュアンスですね。

この先いつ大阪に来たときでも、立ち寄ってくださいね。
この先いつ奴らにバレたとしても、そのときには命を狙われる。
そんな感じでしょうか。

find out は「発見する」、知られていないことを見つけ出すニュアンスですね。
その中身はthat以下ですね。
工藤新一が still alive、まだ生きている、ということです。

they’d は they would です。
もしそうなったら、彼らは戻ってくるだろう、ということです。

「カンマ which」(, which)は定番ネタですね。
関係代名詞の非制限用法です。「そしてそのことは…」ということですね。
先行詞は前の文ですから、ここでは「彼らが come back することは…」ということです。

put … in danger という形になっていますが、
訳すなら「〜を危険にさらす」といった感じでしょうか。
danger の中に置いてしまうというイメージですね。前置詞の in が使われています。

everyone I know は、どんな everyone かというと、私が知っている everyone です。
そして、in terrible danger ですから、ただの danger ではなくて、ひどい danger 、すごい danger ですね。

阿笠博士の助言で正体を隠すことにしたオレは、蘭に名前を聞かれて、とっさに江戸川コナンと名のり、奴らの情報をつかむために、父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ。

So on Dr. Agasa’s advice, I kept my real identity a secret.
When Ran asked me who I was, I quickly made up the name, “Conan Edogawa.”
I knew if I wanted info on the men in black, the smart thing would be to stay at her house with her and her dad, who ran a detective agency.
(阿笠博士の助言で正体を隠すことにしたオレは、蘭に名前を聞かれて、とっさに江戸川コナンと名のり、奴らの情報をつかむために、父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ。)

on Dr. Agasa’s advice で、「阿笠博士の助言に従って」です。
前置詞の on を使うのですね。

kept my real identity a secret は、keep O C の形が見えますね。
my real identity を a secret の状態に保つ、ですから、
私の本当の正体を秘密にしておく、ということですね。

asked me who I was は間接疑問の形です。
間接疑問はふつうの文の語順ですから、who was I ではなく、who I was ですね。

quickly がこの位置に入るのが使いこなせるとかっこいいですね。
ただ made up the name したのではなく、quickly にした、素早く、ということですね。

make up は「作り上げる」「でっちあげる」といった訳になるでしょうか。
日本語でも英語でも「上」「up」のイメージがあるのは面白いですね。

最後の文は長いですね。
I knew で、「私は知っていた」。
どんなことを知っていたか、中身が後ろに続きます。

if I wanted info on the men in black で、「黒づくめの男たちの情報がほしいなら」といことですね。
wanted と過去形が使われています。
knew(知っていた)のと同じタイミングですから、時制の一致ですね。

info は information の略です。
後ろに前置詞の on が使われていますね。

the men in black は「黒づくめの男たち」ですね。
in black は先ほどもありましたが、黒に包まれているイメージです。
「メン・イン・ブラック」と言うと、違う作品が想起されるので、なんだか面白いですね。

the smart thing would be … は英語らしい表現ですね。
「賢いことは…」と言っています。ここもやはり、would と過去形が使われていますね。

そして、その賢いこととは、to stay at her house with her and her dad ですから、
彼女と彼女のお父さん、つまり、蘭と小五郎と一緒に彼らの家にいることとなります。

, who ran a detective agency で、再び関係代名詞の非制限用法です。
先行詞は her dad ですね。
そしてその人は、a detective agency(探偵事務所)をやっている、ということです。
ここでもやはり、ran と過去形で一致しています。

エージェント (agent) は「代理人」、代理業務を行う人のことですね。
その業務を行う場所が agency です。

「〜を経営する」という他動詞の run はあまりにも定番ですね。
run の後ろに物を置くと、自分が走るのではなく、物を走らせる、
つまり、会社だったら運営するとなりますね。
この場合では探偵事務所が来ているので、探偵事務所を運営する、探偵事務所をやっている、ということですね。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
高校英語で十分カバーしきれる要素ばかりでしたね。
知っているセリフが英語で理解できると、楽しいものです。
特に、名探偵コナンが好きな方は、ぜひ覚えてしまって、使いこなせる表現にしてみたいですね。

今回のセリフが収録されている英語吹き替えのBlu-rayはこちらです(一例)。

Bitly

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